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便潜血陽性

便潜血検査とは

便潜血陽性

肉眼で確認できる血便を肉眼的血便、顕微鏡でのみ確認可能な微量の血便を顕微鏡的血便と呼びます。便潜血検査は主に大腸がんのスクリーニングや早期発見を目的とし、顕微鏡的血便の有無を調べます。主に健康診断で利用され、陽性の場合は大腸カメラ検査などの精密検査が行われます。

便潜血検査が陽性となり、大腸カメラを受け、大腸がんが見つかる確率は日本対がん協会の報告(2017年度)では約4%と報告されており、決して他人事ではない確率です。さらに、大腸がんはみつからなかったとしても大腸がんになる可能性があるポリープ(良性腫瘍)が見つかる確率はさらに高いため、これらを切除することで将来の大腸がん予防にもつながります。便潜血検査は大腸がんの早期発見や予防に非常に重要であり、陽性であった場合にはぜひ大腸カメラ検査を受けて頂くことをお勧めいたします。陰性であっても大腸がんの発症率が高まり始める40歳以上の方や、ご家族に大腸がんになった方がいるという方は少なくとも一度は大腸カメラ検査の受診をすることをおすすめいたします。

大腸がんについて

大腸がんの発症者数は増加傾向であり、がんの部位別死亡者数も国内で男性2位、女性1位と上位に位置しています。大腸がんは、早期に発見することができれば、低侵襲な内視鏡手術にて治療を行うことができる疾患です。しかし、初期の大腸がんは自覚症状に乏しいため、早期に発見することが難しい疾患でもあります。
大腸カメラ検査は大腸がんの早期発見と確定診断に必要な検査です。検査で見つかった大腸ポリープもその場で切除可能で、大腸がんの予防につながります。症状の有無にかかわらず、定期的に大腸カメラ検査を受けることが重要です。

大腸がんについて

便潜血陽性の場合

便潜血検査で陽性となると、大腸に出血がある可能性があります。この場合、出血原因や場所を特定するために大腸カメラ検査が必要です。大腸カメラ検査は大腸がんの早期発見・確定診断・発症防止に効果的です。陽性であった場合には、放置せずにぜひ大腸カメラでの精密検査を行うことをお勧めいたします。

当院の大腸カメラ検査

便潜血陰性の場合

便潜血検査が陰性であっても、大腸ポリープや大腸がんの可能性が完全に排除されるわけではありません。これらの病変は、便潜血検査では検知されないことがあります。したがって、便潜血検査が陰性であっても、ポリープやがんのリスクがないわけではありません。大腸がんの発症リスクが高まる40歳以降の方は、陰性でも少なくとも1回は大腸カメラ検査を受け、早期発見と予防を心がけることが大切です。

便潜血検査陽性を
健康管理に活用するために

便潜血検査が陽性となると、通常大腸のどこかで出血が生じている可能性があります。大腸カメラ検査を受けることで、大腸ポリープや大腸がん以外の異常も早期に発見できます。
当院では消化器内科や内視鏡に注力した診療を行っております。便潜血検査で陽性の結果が出た方は、お気軽にご相談ください。

 

当院の消化器外来